王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
「大丈夫、伝わってるよ。どっちにも」
「へ…っ?」
全部知ってます、みたいな顔で私を見つめて手を伸ばしてくれる彩凛ちゃん。
その手を取りながら立ち上がり、どういうことか聞くと。
「相川くんが芙羽梨に何か言うんだろうなとは思ってたけど、芙羽梨がここに帰ってきた時確信したの。じゃなきゃ、あんな顔して帰ってこないでしょ」
「す、すごいね彩凛ちゃん…」
「何年親友やってると思ってるの」