溺愛婚約者と秘密の約束と甘い媚薬を




 柊はいつも一緒に寝ているベットに風香を押し倒す。そして、彼は風香の体を見下ろしながら、きっちりとセットした前髪を、乱雑にかきあげた。そして、スーツを脱ぎ、ネクタイをゆるめる。その一つ一つの動作がとても色っぽく、風香の視線を釘付けにさせていた。


 「よく、男が女性に服をプレゼントをするのは脱がせたいからっていうけど………なんか、その言葉の意味を今、実感したよ。とっても綺麗だけど……だからこそ、すごく脱がせたい」
 「………柊さん……そんな事言わないで……

 「だって、本当の事だから」
 「そうだけど………」
 「恥ずかしがらないで」


 風香は恥ずかしさのあまり、手で顔を覆ったけれど、それはすぐに柊に止められてしまう。
 手でそれを避けられた後、柊は風香と首元に顔をうずめ、小さくキスを落とした。


 「……ん………」


 それだけで、風香は甘い声が我慢してももれてしまう。


 「ずっとずっと我慢してたんだ。俺に君を感じさせて。何度も何度も………」


 そう囁くように言葉を紡ぐと、柊は風香の肌をぬるりと舐めたり、噛みつくように口づけを落としながら、プレゼントしてくれ洋服を脱がしていく。

 火照った体が外気に晒されるけれど、寒さなど感じるはずもなかった。
 彼と自分の熱が混ざり合い、風香は熱さに溺れてしまうほどだった。



 久しぶりに感じる柊の肌や吐息、そして彼自身。記憶が失くなる前の彼と同じ感覚に、涙がこぼれそうになる。
 また、彼のものになれる。
 彼を自分の中で感じられる。

 快感に身を任せ、彼の言葉や指や舌先、そして動きに翻弄されながらも、望んでいたものをやっと感じられる。
 「もう彼と離れたくない」と、柊の汗ばんだ体に風香はギュッと抱きついたのだった。





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