もう一度だけ、キミに逢いたい。
……もちろん、嘘だけど。
本当は、さっきからわたしの頭は今朝の出来事でいっぱいいっぱいで、授業なんかこっれぽっちも聞いてやしない。
「ならこの問題を解いてみろ……って、鈴木、お前顔色悪いぞ?まさか、具合が悪いのか?」
「え……」
……顔色が悪いって、わたしが?
そんなことないですって言おうとしたけど、先生に指摘されてはじめて、頭がガンガンしていて痛いのに気付く。
……っやばい。
わたし、思ったよりも今朝の出来事で体がこたえてるんだっ…
「……っ先生、わたし保健室行ってきます…」
視線がわたしに集まっていることに気持ち悪いと思いながらも、なんとか冷静に言葉を発する。
「おう、気を付けろよ。一人で行けるか?」
「…はい、大丈夫です」
一人でって、わたしは子どもじゃないってーの…