もう一度だけ、キミに逢いたい。
「さっきも言ったけど、その約束の内容は私からは言えない。気になるのなら、彼から聞いてね」
……伊織くんから、か……
心は決まったとは言え、怖くないわけじゃない。
むしろ、ものすごく怖い……どうしようもなく。
「……大丈夫。彼はゆりちゃんが彼の気持ちに応えられなくても、ゆりちゃんを好きでいるって言ったんでしょ?」
「……うん」
「私にも彼のことが百パーセント分かるわけじゃないけど。それでもね、彼は一度言ったことをそう簡単に曲げる人じゃないと思う。だから、自信と勇気を持って、ね?私は何があってもずーっとそばにいるから。ほら、前に言ったけでしょ?私の優先順位は、にゆりちゃん、2にゆりちゃん、3にゆりちゃんって」
笑顔で力強くそう言う光ちゃん。