もう一度だけ、キミに逢いたい。
……!!
この顔……!
今、ようやくはっきり見えた。
待って…うそ、だよね……?
でもっ………少し幼いけど、どう見てもこの顔っ……!
『……どうして、か…』
優しく、でもどこか苦しげに光ちゃんが呟くのが聞こえる。
『それはね……きみの…が……った……のゆ…と……───』
あっ…終わっちゃう……!
もうちょっと…もうちょっとでいいから……!
だけど、わたしの願いも虚しく、いつもと同じところで景色と声が遠くなる……
…………………………
「…っはあ…はあ……」
わたしはかけていた毛布をガバッと剥ぎ取って飛び起きる。
「なんでっ……」
絶対見間違いなんかじゃなかった。
いつもは見えないはずの“キミ”の顔が、今日ははっきり見えたんだ。
あれはどう見ても……伊織くん、だった。