もう一度だけ、キミに逢いたい。

「えっ……」


ど、どうしようっ……


雨が降るかもしれないのに、一人で家にいるのなんて無理だっ……


「わ、わたしが行っても平気なの……?」


『それは大丈夫だよ。それに、前に疾風さん達には会ったでしょ?その時からクイズ研究会の人達は、みんなゆりちゃんの存在を知ってるから』


ええっ……

初耳なんだけど…


本当は知らない人と食事は嫌だけど、光ちゃんがいるから大丈夫か…


もし家で一人でいて、雨が降ってきた時のことを考えると百倍ましだ。




「…分かった。光ちゃんと一緒に行く。でも…前みたいに光ちゃんの傍にずっといてもいい……?」


『もちろん。あ、それとゆりちゃんの学校まで迎えに行くから待っててね』

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