憧れの先輩は王子さま
外に出れば、桜の花があちらこちらで咲き、まるでピンクの世界に来たようだ。

涼しい穏やかな風に吹かれながら、幼なじみのアイと中学校の入学式に向かう。

そう、私は今日から中学生。

小学生って響きは本当にガキくさいけど、中学生って響きは一気に大人になったような気分になる。

しかし、制服はとてもダサい。スカートも長いし全く可愛くない。
少しでも可愛く見せようと、スカートを1.2回おって学校に向かった。

アイと学校に着き、昇降口に貼ってあるクラス表を見て、クラスに向かう。

「うちらクラスちがうぢゃん〜!」

しょんぼりしながらアイが私に言う。

せっかく中学が一緒になれたのだから、クラスも一緒が良かったなぁ。

教室に入ると、学年主任に呼び出されスカートの事を指摘された。

もとのダサい格好に元通りだ。はぁ…。


入学式が始まった。校長の話や来賓の話など
どーでも良い話が続けられている。

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