東京血風録3 キラーズ・コード【改編版】
伊號丸も感じていた。
大鉄のー。この数はなかなかしんどい。
遥には伝えずに、考えた。


遥は、伊號丸が先程言っていた違和感の事を柊一に伝えた。
伊號丸の事は伏せて。
「柊一さん!結界は正常ですか?」
柊一は、ドキリとした。自身が感じていた違和感を言い当てられたからである。
「起動はしている。だが、万全ではない。理由がわからない!」
そう伝えた。
真琴は、柊一の背中から自らの霊力を注いでいた。その手の平に柊一の動揺が伝わってくる。


ドローンにて、御業の結界を上から覗けばその状況は解っただろうか。
御業の結界は、大小の岩を円状に並べてある結界である。
大小の岩を組み合わせてあるが、岩と岩の間には50センチほどの隙間が空いている。
並べ方として、円形を形取っているが、岩の中心線を通るようにして岩は並べられていた。
が。
上から見ても、それと気づかぬ程度に、比較的小さな岩にズレがあった。
地表からでは気づかなかい程の、小さなズレが…。
結界の岩には、強力な霊力が練り込まれている為、魍魎の類では触る事もままならない。
人の仕業…?

何にせよ、遥達がそれに気付く事も直す事も出来ない事に変わりはない。






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