一週間だけのラブストーリー
私が目が覚めて一番最初に見たもの、
それは見たことのない天井。


「う…ううん~。ここ…どこ…?」

「目覚めたみたいだな?」

その声はキッチンらしき場所から。
「え?」
「その様子じゃ覚えてないよね?…」
「すいません。説明してもらってもいいですか?」
「いいよ。」

彼が話したこと。
それで私は思い出した。

学校から帰ってきた私が見たもの、
それは空っぽの部屋。
そのときのことをまだ鮮明に覚えてる。

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