人格矯正メロディ
☆☆☆

ひと気のない場所へ移動してきたあたしは「調べたってどうして?」と、コトハに聞いた。


『人格矯正メロディ』がダウンロードできたサイトはもう消えてしまった。


あのアプリはすでにダウンロードできないはずだ。


「あのアプリを使いたいなら、あたしが使ってあげるって言ったよね?」


「違うの。そうじゃない」


あたしの言葉にコトハは左右に首をふる。


「じゃあどうして今頃になって調べてるの? コトハも使いたくなったからじゃないの?」


「違うの……。あのアプリについて噂を聞いたから気になって調べているの」


「噂?」


あたしが首を傾げてそう聞くと、コトハは青ざめた顔であたしを見つめた。


「ごめん。あたしが星羅にあのアプリを進めたのに、まさか副作用があるなんて……!」


「副作用ってなんのこと?」


「あの音楽の副作用だよ。音楽を聴いて人格を矯正された人間は、後々副作用が出ることがあるんだって」


コトハにそう言われ、あたしは目を見開いた。


「音楽に副作用? そんなものあるわけないじゃん!」


あたしはそう言い、大きな声で笑った。
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