人格矯正メロディ
「音楽の副作用にも色々あるみたい。人によって違うから、これだけで終わるかどうかもわからない」


「ちょっとどういうこと? 副作用で急に態度が変わるなんてありえないじゃん!」


叫ぶあたしを、コトハは冷めた目で見つめた。


その目で見つめられると体中が凍えてしまいそうになる。


「アプリの音楽だけで人格が変わったんだよ? その副作用で態度が変わるくらい、十分あり得るんじゃないの?」


「そんな……!」


あたしは自分のとりまきたちへ視線を投げかけた。


視線が合わさる前に、顔をそむける子。


含み笑いを浮かべる子。


あたしを見ながらヒソヒソと噂話を始める子。


そこにある光景は昨日までとは打って変わった物になっていた。


「待ってよ。音楽を聴かせてない子だっているのに、どうして……?」


「1人が態度を変えればそれに便乗するのは当たり前じゃない? 大人しいユウカが星羅に歯向かったことで、みんなの考えが変わったんだよ」
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