私の太陽は?

6月27日(水)


前田「瓦のダンボールも揃い、ペンキも揃い、団旗の布も揃いーので!よしこれで作業が出来る!!みんな、やるぞー!」


シ─────ン


平野「しけとる笑」



前田「ですよねー。はいってことでやってこ。井上さん、お願いします。」



井上「えーと……まず…」
麻衣「最初に瓦を作ろうと思ってて計算したら3枚セットが40列必要だからみんながんばって作ろ〜!!ということで、瓦に黒ペンキで色塗りお願いね!」
…というかんじにこのお方がでしゃばってきました。



ダンボールを切る作業は力のある男子に、色塗りは女子にしてもらうことにした。



瑞稀は座っている子達に声をかけた
瑞稀「色つけを一二年生の女子にお願いしたくてな……。」



莉奈「あ、瑞稀ちゃん。この子な、うちのバレー部の後輩、2年生の日和。仲良くしてあげて。」




日和「内田日和です。よろしくお願いします。井上先輩、学園祭成功させましょ!」



瑞稀「もちろんだよ。」



日和「ほーら、原田君も!」
日和は後ろに座っていた男の子を引きずった




原田「いたたた……。原田智萌ですお願いします。」




瑞稀「原田君もお願いね。頑張ろ!」
原田君も日和ちゃんと同じくバレー部。体力はありそう。




様々な助けをもらいながら午前中で瓦は60枚作ることが出来た。残り60枚。ちょっと気が遠くなってきたけど……頑張る!ただ、間に合うか心配。。



瑞稀「ふぅ……塗ったの乾いたかな……。」
私は黒く塗られたダンボール(=瓦)を触った



原田「先輩。これってこの後どうするんですか?」
原田君が後ろから来た




瑞稀「えっと……この絵みたいに瓦を3個を縦に並べて。屋根にある瓦をイメージしてくれたらわかるかと思うんやけど……」
私が組み立てようとしたら



原田「あー!わかりましたわかりました!こういう感じですね?」
原田君は正しい組み立て方をしてくれた。




井上「そうそう!あってる!で……」

原田「このセットを横に並べていく!」




井上「そう!」




原田「僕、貼り付けてもええですか?」




井上「じゃあ……頼んじゃおかな?この瓦どうしの幅をこの15cm定規の幅ほどにあけて欲しいの。そこだけ守って。」




原田「了解です!ここまで考えてるなんて、凄いです!さっすが理系さん!cm単位で考えて……。」




平野「ほんと、凄いな。井上さんは。」
壁にもたれて座り、寝ていた平野君が起きた



原田「あっ……裕翔君!」




瑞稀「お知り合い?」




原田「中学校の部活の先輩です。裕翔君は背が高くて…。高校でもバレーをやってるのかと思ってた。」
確かに平野君、身長高いもんね……180cmくらい?




平野「すまないね、とももん。一応謝るわ。弓道に惹かれてついつい。バレーきついもん。」
とももん!?



原田「聞いてください!井上先輩。裕翔君はアタックもブロックも神ってて、前衛にいるとついつい頼っちゃってそれに………!」




平野「あーはいはい、分かったぞ原田。よーわかった、俺の事好きなの。ほら、作業やれよ。」




原田「えへへ……了解です。では!」
原田君はせっせと瓦を運び、3個を引っつける作業を同級生と始めた


アタッカーにブロッカーかー。


平野「あ、井上さん。何か必要なものある?」




井上「え……と、人手は大丈夫だし、物やったらペンキが足りなさそうかな?」




平野「おけ、前田に頼むわ。」




麻衣「ひーらーのーくーん!!こっちの布やってって言ったやーん!なんでやってないのー?」
買い出しから帰ってきた麻衣ちゃんが叫んでいる。



平野「はーい。……じゃあ、頑張って。」



瑞稀「ありがとう。頼みます。」
私は平野君にお辞儀をした。



平野君は麻衣ちゃんの方へといった




瓦はさっきも書いたように3個が40列の120枚。1枚の窓に8列並べる予定。窓が5枚あるから40列。よし、計算はあってる。

あとは時間との戦い。間に合うかな、大変だ!




残り5日
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