不器用オオカミとひみつの同居生活。


案の定、教えろとしつこく言われて私はそのときのことを話してしまった。



「え、嘘でしょ?ホント?それホントに言ってる?」

「ほ、ほんと……」

「やっぱりあんたら、結ばれる運命にあるんだって。じゃなきゃそんなイベント発生しないよ」


すぐそうやって恋愛方面に持っていこうとする。

恋愛脳のすうちゃんが辺りをさっと見渡したから。



「だめっ」


私はさっとすうちゃんの口を押さえた。

絶対誰かに話すか、周くんを探してる。


幸いにも周くんは教室にいなくて、ほっと安堵の息をもらした。



「んんー!」

「あ、ごめんね」


ぱっと手を離すと、すうちゃんはむふふと意味深に笑って。



「いやーまさかそんなことになってたとはねぇ。立ち会いたかったなー」


「ほんとに、周くんだけだからよかったけど…いや、よくはないけど!もう少しでクラスの男子たちに裸見られそうになったんだよ?」


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