泡沫の記憶

「京汰、おはよ…」



「…おはよ…」



ーーー



「…ん…何時…?」



「もぉすぐ10時だよ
朱夏ちゃん車学行ったかな?
私たちも支度して出掛ける?」



「あー、なんかあったっけ?
出掛けるんだっけ?」



「もぉ!昨日言ったのに!
友達の結婚式に着て行く
ドレス買いに行きたいって…」



「あー、言ってたっけ?
誰か結婚するんだ?」



「うん、大学の時の友達ね
もぉ今年入って3人目だよ…」



オレたちもそんな年なんだ

27か…

そーだよな



オレはこの人と結婚するのかな…



「京汰、昨日から
私の話聞いてないよね?」



「あー…ごめん…
聞いてなかった?」



「うん
何言っても上の空だった
すぐ寝ちゃうし!」



「ごめん…」



昨日はそんな気分じゃなくて

隣の部屋に朱夏がいたし



たぶん

その朱夏のことが

ずっと気になってた



「京汰…」



ーー

ーー

ーーー








彼女を抱いてても

ずっと朱夏が気になってた



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