泡沫の記憶

夕方瀬倉が来た



「おじゃましまーす」



オレはなんか少し意識した



「ん?なに?」



やっぱり
いつもと変わらない瀬倉だった



さっきのは聞き間違え?



確かに咲田は、好きって言った



今のままじゃ、ダメなの?

確かに瀬倉は、そう言った



今のまま…



だから
今までと変わらないのか



オレは…

オレは、今までのオレと、なんか違った…



その後
瀬倉とゲームしててもYouTube見てても



どこか違った

なんか違った



咲田の笑顔が脳裏に浮かんで
胸が苦しくなった



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