優しい温もり【完結】
「姫。こっち。」
手を繋がれ連れてこられたのは、店の一番奥の個室。
何がなんだかわからずに、私は黙ってついて行くのみ。

「ヨリくん。おひさ~。」
そこに現れたのは、美形なお兄さん。
お兄さんなのに、そこらへんのお姉さんより綺麗。
どうしたら、そんなに綺麗になれるんだろうっていうぐらい。

「おぉ。純。急に悪いな。
こっちの姫を頼むわ。かわいく変身させてやって。」
そう言うと、頼くんは部屋から出て行った。

え・・・・私ひとり・・・どうしたらいいの?
と思っていたら、さっき純さんて呼ばれたお兄さんに鏡の前に座らされたよ。

「どんな風にしてほしい」
いきなり話し掛けられた。
しかも“どんな風にして欲しい”って言われても・・・・。

「あ、あの・・・・・おまかせします」
それしか言えないよ。

「そう~。じゃあ勝手にやっちゃうわ。」
そう言われ、私はおとなしく座っていた。
< 66 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop