結ばれる運命だから
28


「私ね。俊樹と一緒にいて すごく楽しくて。ずっと 一緒にいたくて。こんなの 初めてだから。本当は 怖いの。」



熱く抱かれた後、俊樹の胸で 私は聞く。



「俺が怖いの?自分が怖いの?」


私の髪を 優しく撫でながら 俊樹は 聞き返す。




「よくわからない。多分、両方。」


私は 驚くほど 素直に話していた。



「俺だって 怖いよ。悠香が 好きすぎて。」


俊樹は 私の髪に 唇を落とす。




「多分 俺 初めて会った時から 悠香が好きだったんだと思う。」


「海で?」


「そう。海で。」


「海で会った時 私 俊樹が 全然 怖くなくて。会ってすぐなのに。すごく 安心できたの。」




「俺が 好き好きビームを 出していたからじゃない?」



「好き好きビーム?」


私は クスッと笑う。




「俺、多分 悠香に 一目惚れだった。コーラ渡した時から。」


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