結ばれる運命だから

「同棲してるくせに そんな事も 知らなかったの?」

礼奈は ため息混じりに言い

務も ウンウンと 頷く。


「過去の話ししても 仕方ないだろう。」

俊樹は 困った顔をする。

「聞いても イヤな気持ちに なるだけかなって思って。」

私も言う。


「そんな事だから 遠回りするんだよ。」

務に言われて 私と俊樹は 苦笑する。


「いいの。今は ラブラブだから。」

珍しく 俊樹は 甘い事を言う。

私は 照れて 顔が赤くなる。


「まあ 悠香は 俊樹のそういう所が 好きなんだから。それでいいのかもね。」

熱々の私達に 礼奈は納得した顔で言う。

「俺はヤダな。全部 知りたいし。自分のことも 全部話すよ。」

務が反論し 私は クスッと笑ってしまう。

< 162 / 175 >

この作品をシェア

pagetop