結ばれる運命だから
10

20数名の 営業社員と 5名の 内勤。

女子社員は 3人。

品川支店は 雰囲気のいい 職場だった。



30代後半の 山本さん。27才の 竹内さん。

いつも 3人で お昼を食べる。


「ねぇ、モッチー 関さんて どう思う?」

明るくて イケイケの竹内さん。

「関さん? どの人だろう。」

私は 首を傾げる。

「営業3課の 背が高い人よ。」

と山本さんが ヒントをくれる。

「ああ あの濃い顔の人。」

私の言葉に


「我が社の三大イケメンだよ。モッチー、カッコいいと 思わないの?」

と竹内さんは 驚いた声を出す。

「何ですか、それ。」

私は ケラケラ笑って 聞く。


「品川支店の関、市ヶ谷支店の畑野、本社の福田。秋の全社会議で 会えるから。楽しみにしていて。」



竹内さんの話しは いつも楽しくて。


昼休みは 退屈しない。





< 61 / 175 >

この作品をシェア

pagetop