元最強女総長は甘くない。




大きな伸びをしながら晴れやかな笑顔で私の元に駆け寄ってくる鈴菜は輝いていて可愛い。




「ふふっ、鈴菜ってば気が抜けちゃって……可愛い」




「可愛くないよっ!そんなことより紗楽今日一緒に帰れるっ!?行きたいクレープ屋があるんだけど……!」




帰る……あっ!




「鈴菜、ごめんっ!今日この後予定があって………!本当にごめんね…」




そうだ、生徒会室に行かないといけないんだった。




鈴菜は一瞬寂しそうな顔をしたけどすぐに明るい顔に戻った。




「ううんっ!私こそ急に誘ってごめんね!気にしないで!また今度行こっ」




そう言うとばいばーい!と元気に手を振りながら教室を出ていく鈴菜。



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