元最強女総長は甘くない。




さすがの大人な対応に感心しているとよるさんは険しい顔をした。




「紗楽、落ち着いて息をするんだ」




それが何回もしてるのに吸えないんだ。




「紗楽、紗楽が1番動揺していて落ち着けてない」




そんな事言われてももう視界がぼやけて意識も飛んでしまいそうだと言うのに。




「はっ……はぁっ……は、ぁ……」




あれ、でもなぜか少しだけ息ができたような気がした。




そんなことを思っていると。




「君がここまで運んでくれたのかな。ありがとう、助かったけどもう帰ってもらってもいいかな。紗楽も落ち着けないと思うから」




夜さんは美澄さんをしっかり見据えていた。




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