はやく俺のモノになればいいのに
ねえ、ユキさん。
ユキさんも、私とずっと一緒にいたいと思ってくれてるんですか……?
「ユキさんは。私の嬉しいことばかり、言ってくれますね」
「そう?」
「自覚ないんですか」
「あるかな」
「あるんですか……!」
「うん。ある」
やっぱり、ユキさんは、どこまでも不思議な人だ。
「ねえ、モモ」
「はい!」
「月曜日、球技大会あるね」
ユキさんは、黙ったままのときもあるけど、よく話題をふってくれると思う。
だから話題に困らない。
「なにやるの」
「バレーです」
「俺、バスケ」
知ってます知ってます。
見たくて仕方ないです。