鳴り響け、復活のソナタ
『儂になんか用か?』
「セイズ署の星野と申します。」
『なんじゃお巡りさんか。』
「お爺さんはずっとここに・・?」
『・・・・・・・・・・。』
「・・・・・・・。」
『死んだ途端・・あっという間に儂の家を取り壊しよって・・。
あの作業員共が転落死するよう、
ずっとここから呪い続けとる。』
「・・・あの建設現場って、お爺さんの土地だったんですか・・?」
『商業施設を建てるからと、
立ち退きを迫ってきたが、
儂は頑として首を縦に振らなんだ。
最期まで奴らと戦ったが、
歳には勝てんかったわい。』
「・・・・・失礼ですが・・
“地縛霊”と考えてよろしいですね?」
『一向に構わんわい。』
「ちょっと見てもらいたい写真があるんですけど・・。」
『・・・・・・・・・・・・。』
「この2人の男を見た事はありますか?」
『あぁ・・毎晩のように忍びこんでたなぁ。』
「・・・・・・。」
『何をしとったのかはよく分からんが、
真夜中になると現れて、
朝方には帰っとったわい。』
「やっと見つけた・・・!!」
『な、なんじゃそんな息巻いて・・?
もしかしてこの前パトカーがいっぱい来てた件と此奴らが関係しているのか?』