鳴り響け、復活のソナタ


イッセイの事を“鬼才”と評するようになった理由は、時代を先読みする力だけじゃない。


イッセイは誰よりも“人” “中身”を見ている。


俺だけに限らず、

人々は何をすれば笑うのか、
何をすれば喜ぶのか、
何を求めているのか、

そして・・目の前に立つ人間が、
何を持っているのか。



悪い言い方をすれば、
こんなにも“腹黒い男”、

後にも先にもイッセイだけだ。



だけどそんな男だからこそ、
あの日・あの時、ああいう行動を起こした。


2011年3月14日。


その先、そして今現在の事も考えると、

2人で軽トラに乗り込んで、
カップ焼きそばを食べながら・・

何度も往復したあの濃厚な1日が、
“勝利への系譜”として繋がった。






第2章 完










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