鳴り響け、復活のソナタ
『These are not three separate devices.
This is one device. 』
「これらの3つは別々のデバイスではない。1つのデバイスだ・・。」
血がたぎった。
全身に流れる血が沸騰した。
この日が来るまで、
全てが順風満帆だったわけではない。
完璧な人間なんていない。
イッセイも鬼才ではあるが人間だ。
ミスをする事もある。
2人で立ち上げたこの会社が傾いて、
倒れかけた危機も何度かあった。
“ウハハ、耐えろゴリ。
今は土俵際で持ち堪える時だ。
だがまだ負けと決まったわけじゃねぇ。
必ず世界はひっくり返る。”
明確な出口、明確な答えが無いまま突き進んだ日々。
不思議と、言い争いというか・・
俺とイッセイが揉める事は無かった。
それはきっと細かなところではなく、大きなところで2人の視線が同じ方向を向いてからだ。