鳴り響け、復活のソナタ


「まさか・・彼らは病死・・?」


「そこが面白い所で・・
関本主任に調べてもらいましたが、

被害者2人に通院歴は無く、
健康体そのものだったんすよ。

だから何でいきなりこんな状態になったのか。しかも2人同時に。

・・そんなこんなで、本当の死因はもう少し時間かけて調べさせて欲しいっすね。」


「体のどこにも問題が無かったはずの彼らが、

一夜のうちに、一瞬にして心不全に近い状態になって死んだ・・?」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・?」


「ここからは、
ヨシト君とオレだけの秘密ね。」


「どうしたの?」


「ホントは部外者に見せちゃダメだけど、

あまりに特異なケースだったから、親父にもこの解剖結果のデータを送ったんすよ。」



長くんは、父、母、二人の兄。

一家まるまる警察官で・・

しかもみんなそれぞれ勤務する全国の各警察署の、鑑識班に所属しているらしく、


“ベテラン鑑識お爺ちゃん”として、

どこかの署で活躍しているお父さんにも見解を求めたとの事だった。


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