鳴り響け、復活のソナタ
――――――
“ガチャリ”
豊川さんを探しに署の屋上へ上ると、予想通り煙草に火を付けている様子だった。
「ゴホッゴホッ!
どうしたんですかそんなに慌てて?」
「今朝の捜査資料で空白になっていた死因について、長くんと話してきました。
被害者達の死因が、今回の事件の全容を大きく変える可能性があります。」
「そうですか。」
「・・・軽いリアクションですね。」
「長くんや関本主任達にとっては非常に大変な事件となりそうですね。
しかし星野君、
私達がやることは一つです。」
「僕達の相手はあくまで“被害者”ですか・・?」
「はい。君はともかく、
私には長くんのような医学的知識も、
関本主任をはじめとする仲間の皆のような鋭い捜査力もありません。」
「・・・・・・・・・・・・。」