プリンセスストロベリーの憂鬱
夏恵のことだけは気になった。

少しだけ聞こえてくる鼻歌とかすごい気になる。


手持ち無沙汰になると意識がそっちに向かってしまう。


「夏恵、気分悪くないか?」


声をかけると夏恵は


「平気」


と返って来た。


「あっ!智和くん、シャンプーとリンス取って〜」


突然、風呂場が開いて夏恵が顔を出した。


「中にあるだろ?」


オレだってちゃんとしたシャンプーとリンスは常備しているぞ。

中身もまだ充分あるはずだが
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