幻惑
母が言ったように、私は覚悟をしなければならない。

現実が、どれくらい厳しいか。

生活することが、どれくらい大変か。

何も知らない私だけど。
 
「結花里。」と言って翼は私を抱き締める。
 
「今夜、もう一度 父に話してみる。でも何て言われても、私の気持ちは 変わらないから。」

翼の胸に顔を埋めて、私は言った。
 
「明日から、ずっと一緒だよ。」

翼も、私を強く抱きしめる。
 
 

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