幻惑
平日は、子供達が眠った後に帰宅する翼。
夜は、翼をひとりじめできる私。
「今でも時々、結花里が出て行った頃の夢を見るんだ。怖くなって目が覚めて。隣に結花里がいて。ホッとしてまた眠れるんだ。」
十年前と変わらず、若々しい翼に抱き寄せられると、私の瞳は 熱く潤んでしまう。
「あの時、翼君が 私を見捨てないでくれたから。泣き虫で弱虫の私を。」
そっと翼に寄り添って、私は答える。
「ママになって、強くなったよね。結花里は。」
とクスクス笑う翼。
「翼君が、子供達に甘いからよ。」
翼を睨んで言うと
「パパは甘くていいの。お義父さんも、結花里に甘々でしょう。」
と翼は言う。
夜は、翼をひとりじめできる私。
「今でも時々、結花里が出て行った頃の夢を見るんだ。怖くなって目が覚めて。隣に結花里がいて。ホッとしてまた眠れるんだ。」
十年前と変わらず、若々しい翼に抱き寄せられると、私の瞳は 熱く潤んでしまう。
「あの時、翼君が 私を見捨てないでくれたから。泣き虫で弱虫の私を。」
そっと翼に寄り添って、私は答える。
「ママになって、強くなったよね。結花里は。」
とクスクス笑う翼。
「翼君が、子供達に甘いからよ。」
翼を睨んで言うと
「パパは甘くていいの。お義父さんも、結花里に甘々でしょう。」
と翼は言う。