ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
「あっ……あっあぁ……」
こんな声、出したくないのに…
「マリ…………」
「ちゅ……」
なんかダメ……!こわい!
「だめ……なんかくる、怖いよ……」
「俺に抱きついて……」
「ああああだめぇ……あぁ……っ!!」
言われた通り抱きついた瞬間
体に電気が走った感覚がした。
自分の体じゃないみたいに、一定にビクビクっと体が震える。
「マリ……可愛い……」
「リュウ……ヤ……」
柔軟剤とタバコの香りに包まれたまま、あたしは目を閉じた。