ヤンキーとあたしと嘔吐~君に贈る物語~
「お前、なんでそんな感じになっちゃったわけ?」
「い、言いたくない」
あんなこと。
「……ふうん。まあいいけど」
そういえば、リュウヤにも話してなかったな。
リュウヤが優しいのも知ってる。
助けて貰ったりもしてるし。
だけど、きっとこの人にも引かれる。
言えない。
「食べ終わったし、そろそろ教室戻るね」
「おう」
リュウヤはひらひらと手を振る
「また暇な時来いよ~」
「暇だったらね」
準備室のドアを閉めて、生徒指導室の中を通ってドアを開けると
人が立っていた。
ミカって子?
さっきリュウヤと一緒にいた人だ。
「ん?あんた生徒指導室の中にいたの?」
綺麗な顔があたしを見ている。