ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―
先ほどから彼は一言も話していない。
仮面を付けているため表情も読めない。
「白鳥零次だったか?」
寒野の声に小さく頷く。
「一応封印師化しとけ。
それも決まりだからな。
…ただの剣道の試合だから、防具が無くても死にはしないだろうがな」
銀色の玉を使い、封印師化した零次は耳を疑った。
「死にはしないって…コイツそんなに強いのかよ!?」
「ん、ウチの組の7級封印師だ。
後、級は実力のあるヤツにしか与えられねぇからな」
「そんなヤツ試験に使うなよ…」
「そいつがお前とやりたいって言ったんだ」
「はぁ?」
7級封印師と言うことはミリヤの1つ下だ。
だが、強い者にしか級が与えられないのなら…
結構強いんじゃないのか?
そういう考えに至る。
その7級封印師が自分と戦いたいといった。
こんな知り合いが居ただろうか?と、記憶をたどるが思い出せない。
「…やめた。とりあえず―――」
一本取る―――
零次は心を落ち着かせて竹刀を構えた。
仮面の男も竹刀を構える。
「それでは…試験始め!!」