ENDLESS BATTLE―覚醒・霊会編―


部活が終わって外に出ると、丁度碧が歩いてくるのが見えた。


軽く手を振ると、碧も零次に気付き、小走りでやってきた。


「今帰りか?」

「あぁ、碧もか?」

「そうだ。コンビニでも寄って帰らねぇ?」


碧の提案に首を傾げる。

なぜ、コンビニに寄るのか?


「いいけど…なんでだ?」

「それは…少し聞きたいことが、な」

「ふーん、まぁいいぜ、別に…」





キイィィィン―――





「!!」


音を感じると同時に、霊気を探る。

すぐに悪霊の場所を見つけだした。

だが、その霊気に違和感を覚える。


『いつもと違う…?なんとなく嫌な感じが…』


「どうした?」

「…悪い、また今度な」


零次はすぐさま走りだした。


胸騒ぎがした。

何か恐ろしいものが傍に迫っている、零次の第六感がそう言っていた。



「なんだ…?いきなり」

突然走りだした零次を不思議に思う。

その時―――



キイィィィン―――



碧の頭の中に不思議な恐ろしい音が響いた。


「な…んだ…?」


身震いがする。





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