桃の華〜溺愛イケメン社長〜
「私、待ってます!桃田さんと離れるのはすごく寂しいけど…」

本当はずっと一緒にいたい。
それは桃田さんも同じ気持ちでいてくれていると思う。

だけど、ずっと先の未来を夢見てるから我慢できる。

「私も桃田さんの夢、応援してます」

「ありがとう。でも寂しい時はちゃんと言って?いつでも飛んで帰ってくる」

桃田さんなら本当にすぐに飛んで帰ってきてくれそうだね。

「はいっ」

「それから、浮気は絶対駄目だからね?」

空を見ていた桃田さんが、横を向いて私を見てくる。

「う、浮気なんてしません!」

「華ちゃんは可愛いから心配だよ」

「可愛いって言ってくれるのは桃田さんだけです」

いつも私のことを可愛いって言ってくれて、私をドキドキさせるんだ。

「華ちゃんは自覚がないから怖いよ!」

私も横を向くと、桃田さんの手が伸びて来て髪を優しく触る。

「わ、私には桃田さんだけですっ!」

絶対に浮気なんてしない!
天地がひっくり返ったってありえないよ。

「これはヤバイな」

「え?」

「華ちゃん、可愛すぎるよ」

そう言って、公園にいるのに桃田さんは私に深いキスをしてくる。

絶対周りに見られているだろうけど、私には桃田さんだけしか見えないよ。

頭も心も桃田さんだけです。



2週間後
桃田さんはアメリカへと飛び立っていった。

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