桃の華〜溺愛イケメン社長〜
【マキノside】

うちの社長は仕事はすごく出来るのに、奥様の事になるとまるで少年だ。

「社長、朝からどうしたんですか?元気ないですね」

「華が具合悪いんだ」

「え?大丈夫ですか?」

奥様が体調不良だからって、自分まで元気がなくなるのは社長だけだろうな。

「今、病院行ってるよ!熱もあるし、吐気もあって辛そうで見てられないよ」

いやいや、発熱と吐気で辛くて見ていられないって、言い過ぎでしょ。

っていうか、その症状って…

「妊娠じゃないんですか?」

「え…?」

そんな驚いた顔で私を見られても。

私なんかより頭が良いくせに、そんな事もわからなかったんだろうか。

「結婚して5年も経つんですし、そろそろ子どもが欲しいっておっしゃってましたよね」

「は、華に電話してみるよ」

そう言って、奥様に電話をして妊娠していたらしい。

電話越しに喜んでいる社長。

どんな大きな仕事を成功させても、ここまで喜んでいる社長を見たことがない。

今から赤ちゃんの性別や名前をどうしようなんて電話で話しているけど気が早すぎるし。

「俺、父親になるんだな」

電話を切ったあと口元に手を当ててる社長。

私はこの仕草をする時の社長は照れているんだと知っている。

朝から元気なかったり、喜んだり、照れたり、社長を少年のように無邪気にさせられるのは奥様だけだ。

「社長、おめでとうございます」

「俺、育休とるからよろしくね」

奥様はもちろんだけど、生まれてくる赤ちゃんも溺愛されるな。

いつか呆れられて、捨てられなきゃいいけど…
こんなことは社長には言えないな。


ー密かに心配している秘書でしたー
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