幼なじみの彼とわたし
「森田、こんな見た目だけど、めっちゃ頭いいしスポーツも万能だよ?性格も真面目で気遣いもちゃんとできる。ちょっとチャラそうに見えるのが欠点だけど、友人の俺からすると羨ましいくらいの優良物件だよ」

「藤木!こんな見た目ってなんだよ!しかもチャラそうに見えるって」

「本当のことだろ?ってか、俺がお前のことこんなに褒めるってなかなかないんだけど?」

「うん、まぁ、それはそうだな。いや、そこは素直に嬉しい。ありがとな」

「いいえ、どういたしまして」


そんな男二人のやり取りを見ながら、頭の中で森田さんと付き合ってる姿を妄想していた。


優しいし気も遣ってくれて話も楽しい。
笑って過ごせるだろうな、という気にはなる。


「で、亜衣紗どうなの?」

「うーん、、、」


付き合う、ということ自体が想像できない。


「まさか悩んでる?」


千尋が驚いた顔をしている。
その、まさか、なんだけどね。
表情から察したらしい藤木さんが言う。


「亜衣紗ちゃんは森田に恋愛感情を持てる?森田に触れられてドキドキする?」

「ちょっとやってみるね」

森田さんがわたしの頭に手をのせてぽんぽんしてくる。
瞬時に顔は赤くなったと思う。

かわいい、って言ってる森田さんの声が聞こえる。

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