お前が好きだなんて俺はバカだな
「...なんで今日はそんなにくっつくの?」

「いいじゃないですか。今日からもう冬休みですし、家族からもしばらく帰ってくるなって追い出されちゃったんです。」

「かわいそうなうさぎだな。」

「せんぱい...。
だから今日は先輩のおうちでいちゃいちゃしましょう...?」

「...。」

「せんぱい...。」

「...んっ...こら...。...っ...。」

首筋にキスをする。

最近、こうやって私がアプローチをかけることも多くなった。

私が不安だからじゃなくて、こうすると先輩が安心してくれるって分かったから。

先輩がどうしたらいいかって躊躇っちゃうなら私からこうやって意思表示すればいいんだ。

そうすれば先輩が必ずノってきてくれる。

「は...っ...み、れい...さ...、ん...。」

相変わらずこんな声出しちゃうのは恥ずかしい。

でも、そんなことより、先輩とくっつきたい気持ちが勝っちゃう...。

「...先輩...?」

「たまに名前で呼ぶんだな、俺のこと。」

「だって...。」

「なに?」

「それは...。」

「どうして?」

「わから...ないです...。
先輩のこと、気づいたらそう呼んじゃう...。」

「へえ、かわいい。」

また、そうやって軽く笑い飛ばしちゃうの...?

「もういっかいだけ、キス...。」

「もうだめ。」

「なんでですか...?」

「そんなん、ずっと許容してたら...。
だらけてたまらん。」

「えぇ...?」

「昨日の本の続き。
お前のおかげで読み損なったし。」

「先輩は私より本の方が大事ですか...?」

「うわ、そういうのめんどくさ。」

「ひどいっ!」

「とにかくいいかげん離れろよばか。」

「いやです!」

「このわからずや。」

「わからずやは先輩です。」

「...意地でも離れない気か。」

「離れません。」

「...じゃあもうしらん。」

「...しらんって...?」

「離す気もないから好きなだけくっついてろ。俺はそこのソファで二度寝する。」

「やった。先輩の寝顔が見放題。」

「...ばーか。」

って言ってぎゅって仕返す先輩...。

かわいい...。
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