お前が好きだなんて俺はバカだな
「結野。」

どう言い返してやろうか、どうやって突き返してやろうか、なんて考えていた私だけど、なんか不意を突かれすぎて、

「はい?」

と、言ってしまった。

「生徒会の資料、今回お前の担当だろ。
ちゃんとやったか?」

「あ、はい...。
一応、デスクに提出しておきましたけど。」

あ、なんかそういう真面目な話もするんですね。

「ついでに、もうひとつ頼まれてくれない?」

「いいですけど...。」

「会長が今日休みだから、その分の仕事もやらなきゃいけないんだけど、1人じゃ今日中には無理そうだから。手伝ってくれると嬉しい。」

「はあ...。」

なんか先輩今日は普通の人だな。

でも、なんでわざわざ私に頼むんだろう。

私が暇人に見えたのかな。
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