カッコウ
大学時代、孝明の周りにいた女の子は、活発で男勝りな子か、男子の目ばかり気にする計算高い子が多かった。

孝明は漠然と、女らしい子に憧れていた。
 
それにみどりは写真よりもずっと美人だった。

色白で大人っぽい顔立ちも、細身の体型も孝明の好みにぴったりだった。
 
こんな綺麗な子に、ずっと彼がいないなんて信じられない。

みどりから滲む雰囲気は、男性を知らない女の子とは思えない。

孝明はみどりをもっと知りたいと思った。
 


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