カッコウ
みどりは卒業前に結婚を決める自分に酔いはじめていた。

しかも孝明は大手銀行員。

友達が羨むような相手だから。

心に残る不安は考えないようにしてしまった。
 
妊娠を確認した二人は、両方の親に会いにいく。

若すぎる不安はあるけれど、みどりのお腹に子供がいることは、すべての免罪符になった。
 
みどりの卒業と同時に入籍。

社宅が決まり次第、引越し。

みどりが安定期に入ってから内輪だけの結婚式をすることに、二人の親達も納得する。
 

< 69 / 137 >

この作品をシェア

pagetop