【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
セロがなにかつぶやいたとき、


――――ブルルッ


ポケットの中でわたしのスマホが震動した。


長さ的に、着信。


「ちょっ……」


勝手にそれを取り出すと

画面を見て顔を歪ませた、セロ。


誰?


お母さんは仕事中だし――


「出ろ」


わたしの耳元に、当ててくる。


「……もしもし」

『わりい。寝てたか?』


――――タスク


「ううん。起きてたよ」

『そうか。何時間も既読つかないなら心配で』


既読が……つかない?


いやいや


タスクからのメッセージ、来てないよ。


届いていたらすぐに確認するもん。


『飯食えたか?』

「……うん」

『ならよかった』
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