【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


わけがわからない。


しかし刻々と時間はすぎていく。


思い当たることがあるとすれば



記 憶 改 ざ ん



「まさか」


急いで着替えて髪をとかす。


「でも。そんなこと……まで」


歯磨きをして洗面台で顔を洗うと、リビングへと向かった。


そこにいたのは――


「おはよう、刹那」


王子だ。


王子が、朝の食卓にいる。


厳密に言うと、食後の珈琲を優雅に飲んでいるではないか。


< 216 / 484 >

この作品をシェア

pagetop