【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
わけがわからない。
しかし刻々と時間はすぎていく。
思い当たることがあるとすれば
記 憶 改 ざ ん
「まさか」
急いで着替えて髪をとかす。
「でも。そんなこと……まで」
歯磨きをして洗面台で顔を洗うと、リビングへと向かった。
そこにいたのは――
「おはよう、刹那」
王子だ。
王子が、朝の食卓にいる。
厳密に言うと、食後の珈琲を優雅に飲んでいるではないか。