【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。


王子と並んで登校なんてしたら目立って仕方ないよ。


王子ファンの子たちに、なんて言われるかわかったものじゃないし。


「困るから」

「いやだ」

「え?」

「少しでも刹那と一緒に過ごしたい」

「……っ」


寂しげな顔でそんな台詞言うの、反則だ。


異国の王子のようなセロに

しゅんと、まるで捨てられた子犬のような目で見られたら――


「きょ、今日だけだよ?」


負けてしまう。
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