【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
なにがなんだかわからないが、どうやらわたしの意見は通ったらしく。
当日にみんなでどこをまわるか、ある程度決めてLHRは終わった。
良かった。みんな、優しい人で。
ただ一人を除いては。
「おい我門」
ずっと寝ていた彼は、遊園地より睡眠が重要のようだ。
「お前、人生損したぞ」
「は? なにが」
「色々」
「……なんだそれ」
話し合いに少しも参加しなかった我門くんは、本当に何を考えているか未知な人。
当日、みんなで楽しめることを祈るばかりだ。