【番外編5/3UP】その王子、はらぺこ悪魔につき。
「簡単に諦めると思っていたが」


タスクとのこと、言ってるの?


幻の中のわたしは勇気を出すことができた。


素直にタスクに気持ちを伝えられた。


そうすることで一歩大きく前進した。


わたしは少し、成長できたのだ。


結果的に悪夢に背中を押されてしまった。


……不本意だけど。


「告白する。タスクに」

「用意してやろうか。次は貴様の部屋でなく――」

「やめて! 偽者じゃなくて……タスク本人に伝えたいの」

「無駄なことを」

「無駄かどうかなんて。あなたに判断したくない。無駄な告白なんて、ない!」

「……小賢(こざか)しい」


そういうと、


「ひゃっ」


黒羽根くんが

わたしのとなりに、仰向けに眠った。


……なにしてるの?


「眠いの?」


返事は、ない。


こうして黙ってまぶたをつむっていると、本当に王子様なんだよなあ。



「貴様と三浦が結ばれることはない。どんな手を使っても俺が阻止するからな」


……悪魔。
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