Keeper.ll



メイクが始まり筆が顔の上に動くのが少しくすぐったい。


「元々綺麗な顔してるからそこまで整える必要はないし、強いて言うなら眉毛とアイラインくらい?」

『アイライン跳ねあげます?私元々つり目ですけど』

「知ってるわよそんなこと。そんなキツイ感じにはしないでおくから大丈夫。」



そんなこんなで完成し、「里香ちゃんが完成するまで見ない!!!楽しみ!!」と言っていた千歩に見せた時は写真を連写していた。


「めちゃめちゃかっこいいよ!!!」

『そう?ありがとう。』


あとは混ざるだけである。


実はもう既に始まっている。それは校舎内にいる自分たちからも音だけで分かるほどに圧倒的に。

怒声と罵声と土埃しかない。何故こんなにも生産性のない競技があるのかは本当に疑問だ。


でも多分希望さんは戦闘狂だから「楽しいから」「勝利を勝ち取るっていい気分になるじゃない?」とかいう。絶対言う。


「痛くないんですかね…?」

「アドレナリン出てるから痛くないんじゃないかしら。あと純粋に楽しいじゃない?ワクワクしてくるわ。痛みなんて感じてる暇無いもの。」

ほらね?
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