カッコウ Ⅱ
大翔はひとみの中にも、孝明の優しさを見た。

さっき大翔が泣いていたことを、ひとみは気にしてくれた。

まだ小さいのに。

ひとみの思いやりに、大翔の胸は熱くなる。
 


「ねえ、お兄ちゃん。ゲームしよう。」

ひとみに手を引かれて、大翔はリビングに行く。

孝明と麻美は顔を見合わせて微笑んだ。
 
 
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