ウチの塩が切れました。




「自意識過剰には見えないけど」


「それは愛華が判定することじゃないでしょ」


「なんなら私から聞いてみる?莉心から聞くのは億劫なんでしょ。私から聞けばお節介な親友ってことで」



お節介な親友じゃなくて、ただの野次馬だよね?



「いいです。必要ない」


「えー、でも呼んじゃったし」



そう言って、おもむろにスマホの画面を見せてくる愛華。


見てみると、ラ○ンの相手が塩崎くん……、



「いつの間に連絡先交換してたの……」


「さーいつでしょー」



さては、説明するのがめんどくさいんだな、愛華。


というか、塩崎くんがやたら私に詳しいと思ったけど、それもこれも愛華のせいか。



< 10 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop