UNCERTAIN STORY
「殺されるー!!」

「助けてー!!
おかーちゃーん!!!」

…ちょっと待ってよあんた達…。
だーかーら、【破滅の魔神】って何なのよ…。

私は声に出しても誰も聞かないであろう言葉を、心の中にしまいこんだ。

「なぁリイム。【破滅の魔神】って何なんだ?」

「さあ?」


ホント。今度魔物をひっつかまえて、詳しく聞いてみたいもんだね。


その後魔物は全く出ず、地下二階への階段を見付けた。


「まぁ、あまり気にしないでおきましょ。」


そして私たちは地下二階へと進んで行った。


~地下二階~


ウェアウルフ達はどっかに行ってしまったらしく、魔物の気配は全く無かった。


「静かね~。」


私の言葉に横に並んで歩いていたアーガスが笑いながら言ってきた。


「そりゃあ、あんだけ怯えてれば近くには居ないだろ。」


確かにその通りだけど…何か釈然としないなぁー…。


「ほらアーガス。邪魔するものが無いんだから早く行きましょう。」


「はいよ。」


そう言って一歩踏み出したアーガスが、またもバランスを崩し前のめりになった。

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